目次

トラブル管理

水面で起きるトラブルの大半は、浮力を確保することによって予防し、コントロールすることができます。

☆他のダイバーを手助けする

まず両方の浮力を確保します。次に、呼吸をしていない場合は、人工呼吸をします。

☆レギュレーターのフリースロー

レギュレーターは万一故障しても空気は出続けるように設計されています。フリースローしているレギュレーターは、勢い良く空気が出ているため、唇で密閉するようにくわえてはいけません。噴水式の水飲みから水をすすりこむようにして、空気を吸いましょう。ボンベの空気はあっという間になくなるので、できるだけ早く浮上するようにします。

☆水中拘束

釣り糸や藻などに絡まった時は無理にほどこうとせずに落ち着いて対処します。バディに手伝ってもらって、解いてもらうか、カッターなどで切ってもらうようにします。身体をひねったり、向きを変えたりすると絡んでいるものがさらに巻きついてしまう可能性があります。

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☆エア切れ

①通常の浮上:軽く呼吸を続けながら、水面に向かってコントロールされた浮上をします。

②予備の空気源(バックアップ空気源)を使って浮上:バディの空気を使います。プレダイブセーフティチェックでバディの予備の空気源を確認しておきましょう。いつもバディの近くにいることが重要です。

③コントロールされた緊急スイミング・アセント(CESAで浮上):エアが完全に無くなり、深度が6~9m以内でバディや他のダイバーより水面の方が近く、他に空気源を持っていない場合に選択します。上を見上げ、レギュレーターをくわえたまま、「アー」と膨張する空気を肺から逃がすために、声を出しながら水面に向かって泳ぎます。早いスピードで浮きすぎてしまうので、ウエイトを捨ててはいけません

④緊急浮力浮上:バディや他のダイバーが遠くにいて、予備の空気源もなく、深度が深く、コントロールされた緊急スイミング・アセントでは水面に辿り着けるか疑わしいときに選択します。上を見上げ、「アー」と声を出しながら浮上します。水面に近づいたら、手足を広げて水の抵抗を利用して速度を遅くします。

☆シグナル器材

音の出るシグナルと視認できる器材を一つずつ、少なくとも二つのシグナル器材を携帯しておきましょう。

・音の出る器材:ホイッスル、エアホーンなどがあります。

・視認できる器材:シグナルチューブ、DSMB(ディレイドサーフェスマーカーブイ)、シグナルミラー、シグナルライト、フラッシャーなどがあります。

このシグナル器材を使えば、海流に流されながら行うドリフト(漂流)ダイビングも可能です! 

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☆注意する症状

・汚染空気:タンクの空気が適切でなかった場合、頭痛、吐き気、めまい、意識消失、唇と爪がサクランボのように赤くなります。

・減圧症:急激に上昇した場合に発症するリスクがあります。ダイビングをして、24時間以内に飛行機に乗った場合にもリスクがあります。身体の細胞に窒素が過剰に溶け込んでしまい、マヒ、めまい、軽いヒリヒリ感、関節や手足の痛み、ショック、しびれ、呼吸困難、脱力感と長引く疲労感などが出現します。重症になると意識不明、死亡に至る場合もあります。

これができればやっと一人前のダイバー

ディープウォーター・エントリー バックロール

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小型の船や低い桟橋などからエントリーするときに使う方法で、座った状態からバックロールでエントリーします。

①BCDを半分ほど膨らませる

②右手を顔に持ってきて、手のひらでレギュレーターとマスクを押さえ、左手で後頭部のマスクの紐を押さえて、エントリーの衝撃で外れないようにする

③顎を胸の方へ引く

④後方に体重を預け、そのままくるりとエントリー

⑤水面で姿勢が安定したらOKの合図を出し、次の人がエントリーできるよう速やかにその場を離れる

中性浮力 ホバリング

同じ深さで潜っていられるようにします。

・中性浮力をとる

・水底をそっと押すようにして1mほど浮き上がり、手足を動かさずに深度を維持

・呼吸をコントロールして浮力を微調整(浮き上がり始めたら息を吐き、少なめの肺容量で呼吸。沈み始めたら息を吸って多めの肺容量で呼吸。このとき息を止めないように)

・呼吸コントロールでホバリングできないときは、BCDで空気を調整

・中層で力を抜き、自然な姿勢をチェック

オプショナルツアーでは体験ダイビングなどもありますが、毎回説明が長く、潜れる時間も短いですし、行ける場所も限られてしまいます。ぜひダイビングのライセンスを取得して、海の絶景を見に行きましょう!!

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