きれいな海の中を探索できるスキューバダイビング。
ライセンスをとると、体験ダイビングとは全く違う世界を見に行くことができます。リゾートでの楽しみ方の幅を広げることができます。
すでにダイビングライセンスを持っていて、久しぶりにダイビングするから知識のおさらいでもしておくか、と考えれている方や体験ダイビングをして、ダイビングライセンスに興味を持たれた方向けの講座です。
目次
ダイビングの基本知識
☆ダイビングライセンス取得までの流れ
①知識:安全のための原則、概念、用語などを覚える
②プール(限定水域)ダイブ:スキューバのスキルの習得*ダイビングショップによっては、プール実習なしで、いきなり海洋実習をすることもあります。
③オープンウォーターダイブ(海洋実習ダイブ):①.②の応用
☆ダイビングライセンスに必要な条件
・年齢:国によって違いますが、少なくとも10歳以上
・基本泳力:用具なしで水中に10分間浮いていられるか、立ち泳ぎできるか、や用具なしで200m、または用具を使って300m泳げるか
・健康状態:循環器系に疾患を抱えている人は注意する必要があります。
☆ダイビングに重要な4つのE
・Equipment(機材) ・Education(教育) ・Experience(経験) ・Environment(環境)
☆深さと圧力の関係
この図のように、水面上を深さ0mとして、圧力は1気圧かかるとすると、深さが10m深くなるごとに圧力は1気圧ずつ増えていきます。そして、空気ボンベの中の空気の密度は、「1×圧力」となり、ボンベ内の空気の体積は「1/圧力」となります。
この関係性は大切なので覚えましょう。
☆圧力が影響を与える3つの主な空間(耳、サイナス、マスク)
圧力のバランスが取れなくなると、組織が空間の内側に押され、気圧性の外傷のリスクがあります。これをスクイズといい、このスクイズを防ぐためには圧平衡が必要です。 圧平衡とは、潜降しながら、空気を空間に送り込んであげることで、「空間に空気を足す」という表現もします。いわゆる「耳抜き」です。
この耳抜きは、潜降する時に必ずしなければならない大切なことで、痛みや不快感を生じる前に1m潜降する毎に行っていきましょう。
☆3つの浮力
浮上速度は、1分間18m(1秒間30cm)を超えないようにします。自分の吐く泡が水面へと上がっていくスピードを超えないことを意識しましょう。
①プラス浮力:ある物体の重さが物体を押しのける水の重さより軽ければ、その物体は浮く。=浮き上がりやすい
②中性浮力:ある物体の重さが物体を押しのける水の重さと同じであれば、その物体は浮きも沈みもしない。
③マイナス浮力:ある物体の重さが物体を押しのける水の重さより重ければ、その物体は沈む。 潜降すると空気の層の体積が減少し、押しのけられる水の量が少なくなって浮力が減ります。=沈みやすい
→潜降すると、水圧が増えるのと、空気ボンベ内の空気が圧縮されるので、マイナス浮力になりやすい(=沈みやすい)です。
・ウェイトシステム:プラス浮力を相殺する分の鉛のウェイトを入れます=沈む力の調整
・BCD:空気の量を調整することで、ダイビング中に浮力を変えます=浮く力の調整
バディの大切さ
☆バディシステム
2人1組になって、互いに助け合って安全に潜ります。
①エントリーとエキジットの方法についての打ち合わせ
②コース決定
③潜水時間と最大深度の打ち合わせ
④ハンドシグナルなどのコミュニケーション方法を確認
⑤残圧がどのくらいになったら(ターンプレッシャー)、何分たったら方向転換して戻り始めるかを決めます。
⑥離れ離れにならないための方法(横並び、縦並び)
⑦はぐれてしまった場合の対処
⑧緊急手順
⑨ダイビングの目的
次のページでは「ダイビングに使う機材」を説明します