日本一神社密度が高い島「壱岐島」

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九州の北西部に浮かぶ壱岐島は、『古事記』の国生み神話で、5番目に生まれた島とされています。明治末期には全国で神社合祀政策が行われましたが、離島であったことが幸いしてか、壱岐島には、神社庁に登録されているだけで150社以上、小さな社や祠も加えると1000を超え、日本で一番神社の密度が高い場所だと言われています。「元寇の侵略以降、で暮らす人たちの信仰心が強くなった」のが、神社が多い理由かもしれません。歴史的に重要な神社も多く鎮座していますが、いずれの神社も島の風景に溶け込んだ素朴な美しさを湛えており、“一村一社”であった神道の原風景がそのまま残っているような趣があります。

目次

壱岐島へのアクセス

https://www.ikikankou.com/access

壱岐島へは、カーフェリーとジェットフォイルの2種類の船と、飛行機でのアクセス方法があります。

船での壱岐島への行き方

博多港からはカーフェリーとジェットフォイルの2種類の船が出てきます。カーフェリーでは2時間程度、ジェットフォイルでは1時間程度で着きます。芦辺港と郷ノ浦港の二つの港があり、規模的にはどちらも同じくらいですが、郷ノ浦港がメインの港です。佐賀県の唐津東港からは、カーフェリーが出ており、1時間40分で到着します。唐津東港からは、印通寺港にのみ到着します。

九州郵船の公式HPで時刻表と料金を確認する

ちなみに、博多港は駅からとても遠いので、バスで行くことがおすすめです。博多港の近くに泊まる場合は、競艇場がありますので、ぜひ前日に観光してみてください。100円で入場でき、お茶が飲み放題です。10R以降は入場料が掛からなくなります。


ジェットフォイルの時刻表と就航港

大型客船は、深夜に到着する船が芦辺港で、それ以外は、郷ノ浦港です。

飛行機での壱岐島への行き方

長崎空港から飛行機が出ており、30分で到着します。「リアルチケット」なら、九州の旅行会社なので、安く航空券を手配してくれます。


壱岐島はどうやって回る?

壱岐島は、電動自転車のレンタルもあるのですが、坂が多いですし、島も大きいので、ガッツリ観光したいなら自転車はおすすめできません。レンタバイクかレンタカーにしましょう。

小島神社が干潮の時間帯に行くと神社まで渡れるので、その日の干潮の時間帯に合わせて小島神社観光を中心に壱岐島観光を組み立てるといいかもしれません。私の場合は、9:10に郷ノ浦港につき、ちょうどその時が干潮だったので、小島神社から半時計周りに壱岐島を回りました。モデルコースはこちら。

壱岐島に着く船着場は数カ所あるので、レンタカーなどを手配する際には注意が必要です。「スカイチケット」から安いレンタカーを手配することができます。全国展開している格安レンタカーであるニコニコレンタカーや島内港及び壱岐空港より無料送迎も行なっているので便利に利用できるオリックスレンタカー、地元・壱岐に根ざしたレンタカーである永岡レンタカーがおすすめです。

バイクであれば、EVスクーターのレンタル「イキエコ」がおすすめです。

提携している地元の飲食店、商店、宿泊施設、観光施設などの“イキエコ加盟店”が、無料で充電ができるので、ガソリン代要らず!充電中にきっと新しい発見や出会いが待っています。お店情報、提供時間は、こちらをチェック!当日のレンタルはできないので、事前に予約をしておきましょう!

〒811-5136 長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触99
0920-40-0194(月~日曜8:00~19:00)
定休日:年末年始12/31日~1/3日 

壱岐島を満喫するおすすめの1泊2日モデルプラン

壱岐島は、海が綺麗な場所で、景勝地もたくさんあります。また、日本で一番神社の多い場所ですので、見どころのある神社もしっかりと回っていきます。

1日目

8:00 博多港出発⇨ 9:10 郷ノ浦港到着

レンタカーをレンタル

壱岐島をエリア分けしてみました 。郷ノ浦港は「エリアi」です。

一支国博物館(エリアj)

壱岐島に来たなら最初に言っておきたいのがここ「壱岐市立一支国博物館」です。壱岐市に残っているたくさんの遺跡について知ることができ、これから観光する場所についての事前知識を仕入れることができます。朝8:45から開いています。

壱岐島は、弥生時代に「一支国(いきこく)」と呼ばれ、中国の歴史書『魏志』倭人伝にも登場する重要なクニでした。海を介して交流・交易をおこない、外交の先進都市であった「一支国」の拠点として栄えたのが、国指定特別史跡 原の辻(はるのつじ)遺跡です。現在は、弥生の原風景を残す公園として整備され、17棟の復元建物を間近に見学することができます。
壱岐市立一支国博物館は、原の辻遺跡を一望できる小高い丘に建ちます。緩やかな曲線を描いた屋根は全面緑化され、周辺の山並みにも溶け込んでいます。その斬新な外観をカメラにおさめる人が後を絶ちません。
常設展示室では、原の辻遺跡をはじめ、島内に点在する遺跡や古墳から出土した貴重な実物資料を約2000点展示し、一部の資料は持ち上げて重さを体感することができます。弥生人が作った土器や石器の質感はいかに・・・!あわせて、ダイナミックな映像で弥生時代の交易の様子を紹介したビューシアター、表情豊かな160体のフィギュアが弥生時代の原の辻の暮らしを伝える巨大ジオラマなどをつうじて、壱岐の歴史をたのしく学ぶことができます。
また、館内では、土器の接合パズルや発掘模擬体験などが体験できる「キッズこうこがく研究所」、九州本土の山並みや水平線など癒しの風景が広がる「展望室」、一支国博物館オリジナル限定焼き菓子『人面石クッキー』がイチオシ商品の「ミュージアムショップ」など、時間をかけてゆっくり楽しみたいフリースペースも充実しています。

住所〒811-5322 長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1
電話番号0920-45-2731(壱岐市立一支国博物館)
営業時間8:45~17:00(最終入館 16:45)
休業日毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
※GWおよび夏休み期間は無休
※12月29日~31日 休館

大塚山古墳(エリアj)

壱岐市立一支国博物館の近くにあるので、行ってみてほしい古墳です。小さいのですが、石積みが美しい古墳です。

小島神社(エリアa)

フランスの有名なモンサンミッシェルのように海に浮かぶ神社です。小島神社へは、干潮時にしか渡れないので、時間帯を見計らって行く必要があります。壱岐島の潮見表を見る

潮が満ちて渡れなくなって残念な小島神社↓

はらほげ地蔵(エリアa)

“海女の里“として知られる八幡浦の海中に祀られている「はらほげ地蔵」。満潮になると胸まで海に浸かるお地蔵さん、その姿には哀愁が漂います。6体あるお地蔵さんは六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)における苦しみや悩みから救ってくれると言われ、 地元では遭難した海女さんや鯨の供養のために祀られていると伝わります。ちなみに「はらほげ地蔵」の名前の由来は「お地蔵さんの腹が丸くえぐられているため!」とされています。

左京鼻(エリアb)

東海岸に位置する八幡半島のほぼ先端にある「左京鼻」。壱岐を代表する景勝地のひとつで、およそ1km続く断崖絶壁の光景は圧巻です。海中から突き出る細い柱が連ねたような奇岩は「観音柱」と呼ばれ、伝承によれば島が流されてしまわないように造られた8本の柱の1つと言われています。玄武岩が柱状節理状になっています。
江戸時代前期に旱魃(かんばつ)が続き、陰陽師の後藤左京らが、この場所で雨乞いを行うと大雨が振りだし他とのことから、「左京鼻」と呼ばれるようになったと言われています。

清石浜海水浴場(エリアb)

ブルーのグラデーションが綺麗な清石浜海水浴場です。天皇家の方々も来たという展望台から眺める景色は絶景です。

龍蛇神神社(少弐公園)(エリアb)

少弐公園というゴルフ場のような景観の公園を海に向かって歩くと、龍蛇神神社の小さな祠があります。断崖絶壁で海に面しており、景観が美しいです。

海岸に落ちている石はどれも薄べったいのが特徴的でした。大塚山古墳で積まれていた石に似ていたので、こういう場所で採取した石を使ったのかな、と想像しました。

ランチ「豊月」

店内には生簀があり、魚や伊勢海老などが飼われていました。料理も美味しく、おすすめです。

男獄神社(石猿群)(エリアc)

壱岐島の神社の中で一番おすすめの神社です。壱岐島は神社多すぎるのと、神主さんが少ないので、複数の神主さんを兼任していることが多いです。男獄神社では、女獄神社と月読神社の御朱印を併せてもらうことができました。右に女獄神社、左に男獄神社の御朱印がスタンダードなようです。御朱印は一つ500円のところが多いです。

壱岐島は、猿岩があるからか、猿田彦神にまつわる神社が多く、男岳神社も、猿田彦神を祀った神社です。「猿田彦神」は「邇邇芸命」(ににぎのみこと)が、天降りするとき、葦原の中つ国まで案内した道案内の神様です。対する女獄神社は、猿田彦命の妻の天鈿女命を祀っています。

猿というより天狗のような面構えの猿田彦神

男獄神社の社近くまで来るまで上がっていけるのがとても便利です。たくさんの猿の像が並んでいるのも圧巻でインスタ映えです。

敷地内にはカフェもありました。また、展望台もとても見晴らしがいいのでおすすめです。

見晴らし台からダムが見えたので行ってみました。欄干に猿の像が載っていてかわいいです。女獄神社は、道のりがわかりにくいのでおすすめしません。近くには、酒を飲んでいる猿の家族の像があるので、酒飲みの人は必ず写真を撮りましょう!

猿岩(エリアd)

黒崎半島の先端にある壱岐のシンボル猿岩。自然によって造られた奇岩は「そっぽを向いたサル」にそっくり!神話の舞台にもなっていて、壱岐島が流れてしまわれないよう神様が建てた「八本柱」の一つと言われています。
また、島の西側にあるので、猿岩の岩越に夕陽が沈み、インスタ映えする写真が撮影できるとサンセットスポットとしても大人気です。また、猿岩を海から見ることができるクルーズもあります。陸と海、両方の景観を楽しむのもおすすめです。
近くにはお土産店「お猿のかご屋」があり、Tシャツ、オリジナル商品、海産物などの特産品、お土産を買うことができます。

黒崎砲台跡(エリアd)

猿岩の近くにあるお土産屋さんの裏からゆるい坂道を1分ほど上ると、「黒崎砲台跡」を見下ろすことができます。砲台の口径約41㎝、砲身の長さ約18m、弾丸の重さ約1トン、東洋一と言われた巨大な砲台です。「黒崎砲台跡入り口」が猿岩に行くまでの道にありますが、そこからはただの穴しか見えないので、猿岩のお土産屋さんから登って上から見下ろすのがおすすめです。
昭和3年から6年の年月をかけて昭和8年に完成したそうで、要塞砲には戦艦土佐あるいは赤城の主砲が据えられ、対馬海峡を通過する艦船を攻撃するために設置されたと言われています。ただ、1度だけ試射が行われたのみで、実戦で使用されることなく終戦後に解体されました。現在は跡地のみが残る戦争遺産となっています。猿岩そばのお土産店「お猿のかご屋」で当時の写真を見ることができます。

岳ノ辻展望台(エリアi)

標高212.8m。島内最高峰の岳ノ辻山頂に設けられた展望台。島を見渡せる絶景スポットです。晴れた日には九州や対馬などの雄大な景色が一望。夜には満天の星空が広がり、街の明かりと一体になった美しい光景に見惚れます。古代より狼煙台や遠見番所などが設置され、国を守る要所として重要な役割を果たした場所でもあります。パノラマ風景が広がるスポットで島の魅力を感じてください。

2日目

2日目は1日目で回りきれなかったちょっとディープな神社を回ってみます。自分でも気になった神社をチェックして回ってみてください。御朱印帳を忘れずに!!

月讀神社(エリアf)

月讀神社はは、生命の誕生(安産、健康、病気平癒)や漁業の繁栄(航海安全、大漁)、農業の誕生(自然界では旧暦の暦と共にある)、商売繁盛にご利益があるとも言われています。森の中にひっそりと佇み、神秘的な雰囲気があります。

10時から17時までは基本的にお守りや御朱印を社務所で頂くことができます。宮司さんは国片主神

、覩上神社、熊野神社も兼務されています。

住吉神社(エリアf)

住吉神社(すみよしじんじゃ)は、式内社名神大社)、旧社格国幣中社で、現在は神社本庁別表神社です。底筒男命・中筒男命・表筒男命を主祭神とし、八千戈神を相殿に祀っています。

社伝によれば、住吉大神の守護によって三韓征伐を為し遂げた神功皇后が、その帰途現在の壱岐市郷ノ浦町大浦触に上陸して三神を祀ったのに始まるという(これを以て「日本初の住吉神社」を称している)。その後、神託により現在地に遷座しました。『延喜式神名帳』では名神大社に列しました。その他にも長崎県下筆頭神社を名乗っています。明治4年(1871年)5月に国幣中社に列格しました。

海神社(エリアj)

海神社は延宝4年、橘三喜がカミジヤマを海神山と間違えて山中の小祠を式内社「海神社」として祀ったと言われている神社です。読み方は「カイジンジャ」です。海神社のご祭神は「豊玉彦命」(とよたまのみこと)、「豊玉姫命」(とよたまひめのみこと)です。

この神社は海神社と言えど、山中にあります。わずかですが参道の右側あたりから湧き水も湧いていて澄んだ雰囲気を漂わせている雰囲気です。

近くに筒城浜大浜海水浴場もあるので、ビーチが好きな人はぜひ寄ってみてください。

白砂八幡神社(エリアj)

巨大な鳥居が目印の白沙八幡神社は、壱岐随一のビーチ「筒城浜」の近くにあり壱岐七社のひとつです。
鳥居の額の左右には、八幡神の使いである鳩が鎮座しており、鬱蒼とした神社の森は、県指定の天然記念物となっています。
江戸時代に平戸藩主・第29代松浦鎮信が三十六歌仙の板絵を奉納したことでも知られています。(別の場所で保存)現在は拝殿に飾ってある板絵は明治の中期に社掌吉野鞆千代(尚盛)によって描かれたものです。

★宮司さんは常駐していません。御朱印を頂く際には事前にお電話で予約し白沙八幡神社でお受け取り下さい。宮司さんは海神社を兼務しています。※宮司さんのご都合によりお受けできない場合がございます。

塞神社(エリアi)

もろにアレが祀られている神社です。郷ノ浦港の近くにあるので、レンタカーを返却した後にでも寄ることができます。

天岩戸の神話で天照大神(アマテラスオオミカミ)を大胆な舞で誘い出した女神・天鈿女命(アメノウズメノミコト)が、のちに男神・猿田彦命(サルタヒコノミコト)と結ばれて、一体神になった猿女命(サルメノミコト)が祀られています。その逸話から良縁、安産、夫婦和合、性の病、子どもの守護などの祈願に訪れる人が多く、社殿にも男女の営みに関するものがたくさん奉納されています。拝殿脇にある巨大な男性シンボルと石像の御神体は、夕方になると明るく照らされて神々しい輝きを放ちます。

★塞神社の御朱印は國津意加美神社の社務所で頂けます。宮司さんは常駐していません。御朱印を頂く際には事前にお電話で予約しお受け取り下さい。

16〜17時の船で郷ノ浦港から博多港へ(時期によって違います 公式ページで時刻表を確認する

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