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タスマニア島ってどんなところ?
タスマニア島は、オーストラリアの南に浮かぶ北海道より一回り小さい位の大きさの島です。オーストラリアにある6つの州のうちの1つタスマニア州を形成しており、約50万人が暮らしています。
ホバートという街は、オーストラリアではシドニーに次いで2番目に古い都市で、天然の良港として知られ、かつて欧米列強が燃料や潤滑油として大量に使っていた鯨油(げいゆ)の原料として行っていた南太平洋の捕鯨基地として入植以降急速に発展しました。その後、捕鯨を中心にアザラシ貿易や造船業などの中心地として、オーストラリアの近代化に欠かせない街として知られています。
そんなホバートの街から車で約25分のところに、現代のオーストラリアの近代化からは忘れ去られてしまったとも言える、リッチモンドという町があります。
ホバートとリッチモンドの見所を半日で回るツアーもあります。
タスマニア島には、はっきりとした四季があり、日本の気候と似ています。南半球のため、季節は日本と逆になりますが、6月から9月にかけてが冬となり、日本と同じくらいの寒さになります。ベストシーズンは12月から2月の夏です。暖かくて過ごしやすい気候が続きます。タスマニアは、大自然の中をウォーキングしたり、山を登りながら絶景を見に行く旅が中心となるため、底が厚めの靴を履いて、ウィンドブレーカーなど羽織るものを持参した方が良いでしょう。
未開発の地が多く、交通は不便と言わざるをえません。ホバート市内観光程度であればそこまで困ることは少ないものの、公共交通機関としての電車はなく、長距離バスは数時間に数本程度。土地が広く、主要な観光地が離れているので、初心者はツアーに参加した方が効率よく観光スポットを周れるでしょう。海外での運転に慣れた人であれば、レンタカーで周ることも可能です。
タスマニア島へのアクセス
日本からタスマニアへ向かう直行便はないので、メルボルン、シドニー、ブリスベンなどの主要都市で国内線に乗り継ぐ必要があります。カンタス航空、ジェットスター航空、バージンオーストラリア航空などLCC各社が、タスマニア島の玄関口であるホバート空港、北部のロンセストン空港に乗り入れしています。
メルボルンの港から、タスマニア島北西の港町デボンポート行きのフェリーが定期運航しています。しかし、その所要時間は約10時間前後。現在は複数のLCC系航空会社がタスマニア便を運航していますので、金銭的に考えても飛行機での移動が現実的なようです。
「オーストラリア:メルボルン⇄タスマニア:デボンポート」フェリーの運行時間・運賃を見る
タスマニア島のおすすめ観光スポット
タスマニア島は、全体の40%が国立公園や保護区に指定されており、19もの国立公園が存在し、そのうちの5つの国立公園が原生地域として世界遺産に登録されています。樹齢3千年の大木、背の高いユーカリの木、大きなシダ植物に、苔がびっしり敷き詰められた森に一歩足を踏み入れると、恐竜時代にタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。国立公園内はトレッキングコースが整備されており、30分程度のコースから、数週間かけていく本格派のコースまで、自分に合った温帯雨林探検を楽しむことができます。
タスマニア島は、世界自然遺産であり、道路をたくさん作るわけにはいかないので、アクセスが悪いです。そのため、セスナに乗って空中からタスマニアの原生林を楽しむツアーもあります。
タスマニア島おすすめスポット①クレイドルマウンテン=セント・クレア湖国立公園
クレイドルマウンテンは、タスマニアを代表する景勝地であり、タスマニア紹介のパンフレット写真でも頻繁に使われる有名な観光地です。タスマニア島の中央あたりに広がる原生地域にあり、タスマニア第2の都市ロンセストンから車で約2時間ほどの場所にあります。ホバートから行く場合は、1泊以上が必要になるでしょう。
国立公園の南側にはセントクレア湖、北側にはクレイドルマウンテンがそびえ立ちます。ハイキングのルートは、ダブ湖からクレイドルマウンテンを眺める短時間のものから、山頂まで登って広大な大自然を楽しむものまで、様々なコースがあります。タスマニアに来たからには、山頂まで登って、「タスマニアで一番の景色」とも言われる絶景を眺めてみたいですね。山頂までの道のりは約10kmほど。原生林の中を進んでいくので、野生のワラビーやウォンバットなどオーストラリアの可愛らしい動物たちに遭遇する可能性もあります。
タスマニア島おすすめスポット②ボノロング・ワイルドライフパーク
ホバートから車で30分ほどの距離にある自然動物公園です。動物園というよりもサファリに近く、動物たちは自然に近い環境下で飼育されています。
コアラ、ウォンバット、タスマニアデビルなどオーストラリアの固有種を間近で観察することができます。園内では、カンガルーやワラビーなどの有袋類は放し飼いにされており、触ったり、餌をあげることもできるので、家族連れや友人同士でワイワイ楽しみたい人にもおすすめです。
タスマニア島おすすめスポット③サウスウエスト国立公園
サウスウエスト国立公園は、タスマニア島の南西部に設けられた国立公園で、ホバートからは車で約2時間30分ほどの場所にあります。世界遺産に登録されたタスマニア原生地域の一角でもあります。見どころは、ゴードンダムやペダー湖、「赤い海」として世界的に有名なバサースト湾など。ゴードンダムの上からは、原始の森が広がる壮大な景色を眺めることができます。
タスマニア島おすすめスポット④フレシネ国立公園(ワイングラスベイ)
フレシネ国立公園はホバートから車で約2時間30分の距離にある国立公園です。一番の見どころは、ワイングラスベイ展望台。国立公園駐車場から展望台まで30分程上っていくと、目の前に緑の森と青い海の広がる絶景が広がります。ワイングラスベイ・ビーチは世界のビーチトップ10に選ばれたほど美しく、運がよければ、イルカやクジラ、ワラビーを見かけるかもしれません。展望台までの道のりは、日差しの強い場所や、急な坂を上る場面もあるようなので、水分補給と日焼け対策を入念にしておきましょう。
フレシネ国立公園に向かう途中、ロス村に立ち寄ることも可能です。ホバートから車で1時間30分程ですので、途中休憩の場所としても最適です。ここには昔ながらの薪釜で焼く有名なパン屋さん「ロスヴィレッジベーカリー」があります。映画「魔女の宅急便」で主人公が働いていたパン屋さんのモデルとも言われており、可愛らしい建物と調度品が映画を連想させます。
パン屋さんではありますが、スイーツ系のパイやタルトの種類も豊富です。お店の一番人気は、バニラスライスと呼ばれる、パイ生地にカスタードクリームをサンドしたケーキ。美味しいスイーツとコーヒーは、一息つくのに最強の組み合わせでしょう。
タスマニア島おすすめスポット⑤ベイ・オブ・ファイヤーズ
マウント・ウィリアム国立公園の先端にある、赤いペンキを塗ったような大きな石が点在するビーチエリア一帯が、ベイ・オブ・ファイヤーズです。オーストラリアで一番美しい場所のひとつとしても知られており、35kmに渡って続く白い砂浜のビーチと、その海岸線上にゴロゴロ散財する大きな赤茶色の石が印象的な景色を作り出します。
よく晴れた日は、海の青、岩の赤とコントラストが特に美しく、目の前には息を飲む光景が広がるでしょう。この岩に付着した赤色は、苔が風化してできたものだそうです。朝方と夕暮れ時になると、この赤色がより一層際立ち、ビーチが燃えているように見えます。
ベイ・オブ・ファイヤーズは、タスマニア第二の都市ロンセストンから約2時間30分東へ移動した先にあります。アクセスが少々不便なため、ツアー参加もおすすめです。
タスマニア島おすすめスポット⑥サマランカプレイス
タスマニアの州都ホバートにあるサラマンカ・プレイスの目の前に、プリンセス埠頭が広がっています。こちらの埠頭は単なる船着場ではなく、1200人収容のイベント会場が桟橋にあり、多くの人が集まる貿易などの見本市やフェスティバルなどの催し物が開催され、ホバートの中でも最先端の情報が行き交う場所となっています。
サラマンカ・プレイスの通りには、大小さまざまなお店が並んだショッピングストリートがあります。1830年代に立てられた石造りの倉庫群を当時のまま使用して改装した風情ある通りに、お土産物やさん、雑貨屋さん、カフェやレストランなど約300軒を連ねています。
また、毎週土曜日にはサマランカマーケットが開催されており、 300以上の露店が出て多くの人で賑わいます。
タスマニア島おすすめスポット⑦ポートアーサー(オーストラリアの囚人遺跡群)
ポートアーサーは、ホバートから車で約1時間30分ほどの距離にある小さな街です。ここはかつて、国内最大規模の流刑地としてイギリスから囚人たちが送られてきた刑務所があり、2010年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。現在では、観光施設として公開しており、歴史を感じる場所として、人気の観光スポットとなっています。
ラベンダーが綺麗に咲いていたり、おしゃれなカフェもあります。
タスマニア島おすすめスポット⑧ネルソン山
ネルソン山は、タスマニアの州都ホバートから12km程南に位置している山で、山頂には信号灯が設置されており、展望台からはホバートの街や港などが一望できます。
信号灯は手旗で信号を伝える仕組みになっていて、ポールから左右に突き出した標識棒の組み合わせでサインを送ります。船が入港したのを知らせることが目的で、手旗信号の合図は経由されてポートアーサーまで届いたそうです。係りはそこで一日中見張る必要があったため、住居が設けられ、今は「ザ・ステーションカフェ」というカフェに変わっています。手信号の記録として最後の信号は1890年に送られた信号コード”343”だったそうです。この意味としては” FORGOTTEN” 日本語で「忘れていた」となります。最後の信号が「忘れていた」とは、なんとも面白いエピソードです。
ネルソン山のトレックコースの入り口には、タスマニア最後の純血アンアボリジニとして知られているトルカニニ を記念したレリーフが埋め込まれてます。現在は混血のアボリジニが6000人以上生活していますが、白人に迫害された過去の悲劇に対する賠償を求めています。
植民地支配のときによく行われた施策である「融和政策」が、タスマニアでも行われ、融和とは名ばかりのこの政策は、アボリジニを囲い込み、白人から隔離して劣悪な条件の孤島に居留地を与えるものにすぎませんでした。そしてその融和政策に積極的に関わったのがトルカニニでした。19世紀初め、一攫千金の野望を胸にオーストラリア・タスマニア島に渡ったロンドンの貧しい煉瓦職人ロビンソンは、タスマニア人のなかに難なく溶け込み、高額の報奨金を得るべく「フレンドリー・ミッション」を組織し、「融和」の名のもとに原住民の囲い込みに励みました。旺盛な好奇心ゆえに彼のミッションの水先案内をつとめた島の少女トルカニニは、はからずもタスマニア人絶滅に加担し、みずから最後の純血タスマニア人として、波瀾の生涯を終えたのです。
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タスマニア島でオーロラを見る
じつは、タスマニアでは年中オーロラを見れるチャンスがあるんです💎
北半球のオーロラとは種類が違い「オーロラ オーストラリス」や「南極オーロラ」と呼ばれ、南のオーロラは一年を通して見ることができます。見るのに最適なのは、5月から8月にかけての冬と9月の春分の頃がベストシーズンです。北半球のオーロラは、寒さとの戦いですが、オーストラリア周辺で見ることができるオーロラは、それほど寒さが厳しくありません。
観測スポットはブルーニー島など南の方がいいようですが、クレイドルマウンテンやストローンなどのホバート周辺でも楽しめます。
オーロラ出現予報サイト「Aurora Service」もあり、直近3日間の出現率や、当日のオーロラ発生の時間帯も教えてくれる優れもの。オーロラの強度を意味するkp値が0〜9で表示されており、数値が高いほど観られる確率も上がります。5kp以上の日はかなり期待できるらしいので、ぜひトライしてみましょう。
タスマニア島からアイランドホッピング
タスマニア島からもアクセスが可能な離島がブルーニー島、フリンダース島、マッコリー島、マリア島、キング島などたくさんあります。
タスマニアの離島①ブルーニー島
ブルーニー島は、ホバート南部の海岸線沖に浮かぶ島です。ホバートから車で30分ほどの場所にある船着場からフェリーに乗って、タスマン海を渡ります。30分ほどの乗船ですが、ちょっとしたクルーズ気分を味わえるのも嬉しいですね。ブルーニー島には公共交通機関がないため、レンタカーで周るか、ツアーに参加する必要があります。
ブルーニー島も、その海岸線や展望台からの美しい景色が有名で、どこへ行っても絵になる光景が広がります。最大の見どころは、ネックという展望台からの眺めでしょう。細長い砂浜が一本道となって、両側に美しい海が広がります。この砂浜にはペンギンが上陸するため、夜にネックを訪れるとペンギンに会えるかもしれません。さらに運がよければ、オーロラも同時に見られることも。
他にも、ブルーニー島はグルメの島としても有名で、チーズ、ワイン、カキなど名産品揃いです。
タスマニアの離島②フリンダース島
フリンダース島は、タスマニア島の北東岸にあり、タスマニア島とオーストラリア本土の間にあるバス海峡に浮かぶ52の島々で構成されているファーノー諸島(Furneaux group)の本島です。ファーノー諸島には、100島ほどあるのですが、大きな島は、フリンダース島の他にもケープバレン島やクラーク島などがあります。牧畜やミズナギドリ漁で生計をたてて生活しています。
フリンダース島は、ロンセストン(Launceston)からシャープエアラインズが運行する飛行機で35分(1日1往復)やバードポート(Bridport)からのフェリーでアクセスできます。
美しい豊かな自然が残っており、絶滅したと思われていたニューホランドマウスが17年ぶりに2021年に再発見されました。
タスマニアの離島③マッコーリー島
タスマニア州の人たちに「マッカ(Macca)」の愛称で呼ばれるマッコーリー島(Macquarie Island)は、タスマニア州の南方1,500km、南極までの中間地点に位置する非常に類まれな亜南極の無人島です。最南端の世界遺産です。
マッコーリー島は、海底が隆起してできた島で、地殻変動の歴史と現在の動きを知ることができる貴重な場所とされています。地球上で唯一、海底約6kmの深さにあるマントルから噴出した溶岩が地表に露出する部分があり、地層学からしても重要な島です。
植物はほとんど育たない過酷な環境ですが、多数の野生動物が生息する楽園的存在で、毎年、何百万羽の海鳥と全世界の7分の1に当たる10万頭以上のゾウアザラシがマッコーリー島に到着し、繁殖と毛替わりを行います。オットセイの繁殖率も高く、オウサマペンギンの大規模なコロニーも存在し、島の東部海岸にあるルシタニア湾(Lusitania Bay)岸辺に集合する姿も目撃されます。 島の固有種ロイヤルペンギンをはじめ、キングペンギンやジェンツーペンギン、イワトビペンギンなど、たくさんの種類のペンギンが生息するコロニーは圧巻です。野鳥の群も観察することができます。自然保護地区なので、関係者以外は立ち入り禁止となっています。
エクスペディション・クルーズ(expedition cruise)でのみアクセスが可能です。タスマニア島のホバートを出発して南極大陸東部へ向かう長距離旅行のちょうど中間地点に位置する、ストップオーバーの土地です。運が良ければヒョウアザラシやニュージーランドアシカ、沖合に数種類のクジラも見ることができます。ここを目的地として南極方面への単距離旅行も計画できます。ベストシーズンは12~2月です。
タスマニアの離島④マリア島
タスマニア島の東海岸に浮かぶマリア島(Maria Island)は、正しくはマライアアイランドと呼ぶのですが、マリアアイランドと呼ぶ人が多いです。車も商店も存在しない、野生動物の天国で、野生のウォンバットがたくさん生息していることで有名です。
トリアバンナ(Triabunna)という街のフェリー乗り場The Maria Island Ferryからフェリーに乗って30分くらいで着きます。フェリーは予約なしでも乗れますが、事前に予約しておくことをおすすめします。*火曜日と木曜日は運休
大人: $47.00
高齢者・障害者: $39.00
学生: $28.00
子ども $28.00 (4〜16歳)
幼児: Free (0〜3歳)
マリア島にはキャンプ場があり、キャンプ場にはトイレと、調理場があります。調理場ではガスコンロが使えます。コテージを借りることも可能です。島には街灯がないため、夜は真っ暗で満点の星空が見られます。
香り高いブルーガムツリーの高木の群生や、石灰岩の断崖に埋まった3億年前の貝の化石、白いタルカムパウダーのビーチ、地衣類に覆われた大きな石、切り立った粗粒玄武岩の柱など地形も面白いです。
夕方になるとウォンバットがたくさん出てきますし、オトメインコやロウバシ・ガン、タスマニアン・デビルに出会うかもしれません。
タスマニアの離島⑤キング島
岩肌が美しいキング島(King Island)は、タスマニア州本島の北西80kmに位置します。バス海峡に沿って145kmもの海岸線が続き、珍しい海鳥や野生動物が生息しています。
食材が豊富なことで知られ、地元で獲れるシーフードは、世界中のレストランへ出荷されていますし、数多くの畜牛場や酪農場があり、中でもキング・アイランド・デイリー(King Island Dairy)のチーズは絶品です。
8名以上のグループでの試飲の予約が必要です。非接触型決済をお勧めします。
- 冬の取引時間(2022年5月23日発効):月曜日、水曜日、金曜日、日曜日の
午前11時から午後4時 - 休業日:火曜日、木曜日、土曜日
- 住所:869 North Road Loorana King Island TASMANIA 7256
- 電話:03 6462 0947
- メール:kid.store@saputo.com
キング島に多くあるウォーキング・トレイルもおすすめです。ガイド付きでも、ガイドなしでも、穴場のルートを試してみるのもよいでしょう。
キング島北端に位置する南半球で最も高い灯台であるケープウィッカム灯台(the spectacular Cape Wickham Lighthouse)や、シャノン号難破船の残骸の一部、フォトジェニックなイエロー・ロック・ビーチ(Yellow Rock Beach)なども観光スポットとして人気です。
サーフィンにいい波があることでも有名で、世界中からサーファーがキング島へ集い、マーサ・ラヴィニア・ビーチのようなスポットへ向かいます。キング・アイランド・サーフ・サファリズ(King Island Surf Safaris)は、最大7人までのツアーを開催しており、チャーター便や島の宿泊、人気のサーフスポットすべてにアクセスできる4WDのサービスが含まれています。
キング島には、3つの世界有数のゴルフコースオーシャン・デューンズ(Ocean Dunes)、ケープ・ウィックハム(Cape Wickham)そしてキング・アイランド・ゴルフ・クラブ(King Island Golf Club)もあります。