3カ国にまたがる自然の宝島「ボルネオ(カリマンタン)島」

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ボルネオ島は、グリーンランド、ニューギニア島に次ぐ世界で3番目に大きな島で、マレーシア、インドネシア、ブルネイの3国という世界でも最多の国が領有する珍しい島です。インドネシア語では「カリマンタン島」ですが、マレーシアなどではブルネイを語源とした「ボルネオ島」と呼ぶのが一般的です。島内には雄大な自然が広がる一方で、コタキナバルなどは都市としても栄えているので自然と街の両面を楽しむことができます。

目次

ボルネオ(カリマンタン)島へのアクセス

マレーシア領ボルネオの玄関口であるコタキナバル空港へのアクセスは、 成田空港より週2便、マレーシア航空の直行便が運航しています。飛行時間は 約5時間半〜6時間 です。ただし、 運休となることも多いため利用には注意が必要です。なお、クアラルンプールもしくはシンガポール経由であれば、日本から多くの便が運航しているため、アクセスがしやすくなります。

ボルネオ(カリマンタン)島のおすすめの観光スポット

ボルネオ島は熱帯気候に属するため一年を通して暖かく、平均気温は約26〜27℃ です。世界遺産のキナバル山を筆頭に起伏の多い地形をしています。島全体を熱帯雨林が覆い、雨の多い気候ですが、比較的雨の少ない2~5月前後は旅行のベストシーズンといえそうですが、気温は30℃を超えることもあります。

「I ❤︎KK(コナキタバル)」のお決まりの写真撮影スポットは、KKラマ地区にあり、周辺には英国植民地時代に建てられたビルが残っています。そのひとつが、コロニアル建築のサバ州観光局のオフィスで、ここで観光MAPやパンフレットなどの入手が可能です。

ボルネオ島の有名な観光地は、ほとんど都市コタキナバルのあるサバ州にあります。コタキナバルは、午前中は晴れやすく午後からは雨が降りやすい傾向にあるので、観光などは午前中に楽しむのがおすすめです。

①ボルネオ島にそびえる世界自然遺産の山「キナバル自然公園」
https://www.instagram.com/p/B3KOw1LBd-I/
  • キナバル山

「キナバル山」は、ボルネオ島観光で、絶対に訪れてほしいスポットです。人気テレビ番組の『世界の果てまでイッテQ』でイモトアヤコさんが登頂したことでも話題になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

https://www.yamagirl.net/kinabalu/

東南アジア最高峰の山であるキナバル山は、コタキナバル市街地から車で約3時間弱ほどのボルネオ島北部に位置する「キナバル自然公園」の中にあり、「キナバル自然公園」は、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。登山道がきちんと整備されているので初心者でも比較的挑戦しやすく、1泊2日の登山で、山小屋に宿泊し、山頂でご来光を拝むというコースが多いです。個人手配も可能ですが入山には手続きなども必要なので、時間に限りのある旅行者はツアーの利用がおすすめです。

キナバル山登山現地ツアーに申し込む

個人でキナバル山に登りたい人はこちらの記事を参照!

キナバル自然公園内には、キナバル山をはじめとした3つの山がそびえ立ち、高低差のある熱帯林が生み出す多様な自然環境が広がっています。

  • ポーリン温泉

広大な敷地面積を有する公園内には 「ポーリン温泉」 と呼ばれる保養施設があります。ここは第2次世界大戦中に日本軍が掘り当てたといわれる温泉が湧き出る場所で、個室風呂や露天風呂、足湯などを楽しめます。

  • 所在地: 89300 Ranau, Sabah, マレーシア
  • 営業時間:8:00〜15:00(年中無休) 
  • 電話: +60 14-695 8577
  • キャノピーウォーク
https://www.instagram.com/p/CbCGsUEPy4f/

温泉以外にも、温水プールやバタフライガーデン、コウモリ洞窟、トレッキングコースなどが整う中で、1番人気のアクティビティが 「キャノピーウォーク」です。 キャノピーウォークとは、地上約40mに架けられた吊り橋を渡って楽しむアクティビティで、木の上で暮らす動物の目線でスリリングな体験を楽しめます。

キナバル自然公園の観光ツアーはこちら

②マレーシアならではの野生動物に会える「ロッカウィ・ワイルドライフパーク」

コタキナバル市内から約30分のところにあり、ボルネオ・サバ州特有の動物達に出会えます。通常の動物園とは違い、出来る限り自然に近い状況で動物を保護しており、ボルネオ島固有種の野生動物や野鳥、爬虫類、両生類など100種類以上の動物が飼育されており、植物では、東南アジアにのみ生息する世界最大の花「ラフレシア」や、島内に36種もあるといわれる「ウツボカズラ」など貴重な野生動物たちの可愛い姿を見ることができます。

歩くのはあまり好きじゃない人のために、園内をぐるっと回るシャトルトレイン(有料)があります。所要時間は約30分で、めぼしい動物はすべて回ってくれるので大助かりです!

③世界自然遺産の国立公園「グヌン・ムル国立公園」

ムル山とその山域の保護を目的とした自然公園で、キナバル自然公園と同じくユネスコの世界自然遺産に登録されている名所です。公園内の約6割は未だ前人未踏の地という原始の森で、公園内には100位上の洞窟があり、その中の4つの洞窟が一般公開されていて中に入ることができます。洞窟の中には神秘的な景色が広がっています。

洞窟①サラワク・チャンパー

ジャンボジェット機がなんと40機もすっぽり入ってしまうほどの大きさとして有名なのが、このサワラク・チャンパーという洞窟!その大きさはまさに圧巻です!

洞窟②ディア・ケイブ

ディア・ケイブには数百万のコウモリが生息しており、夕方になると一斉に飛び立ちます。その姿が黒い龍に見えることから、現地では「ドラゴン・ダンス」とも呼ばれています。天候にもよりますが、だいたい夕方17:30頃から実に1時間近くコウモリが飛び立つ様子が見られる神秘のスポット!

④キパンディ・バタフライ・パーク

蝶が好きな子供はもちろん、大人も楽しめるキパンディ・バタフライ・パークは、コタキナバル市内から車で90分ほどの場所に位置するイマス山にある公園です。園内には 大変珍しい蝶や昆虫、植物を間近で観察 することができます。

⑤サバ州立博物館

サバ州立博物館は、サバ州の文化や歴史を楽しく学べる博物館です。

館内には、 サバ州の伝統的な民族衣装や伝統工芸品などが展示されています。目玉は首狩り族のコーナー。珍しい民族の歴史を知ることができます。また、同じ敷地内には「伝統村」が併設されており、サバ州に暮らす民族の家屋や、サバ州で重宝されているパンダンと呼ばれる植物なども見学できます。学習と観光を一緒に楽しめる博物館ですので、家族でのお出かけにおすすめです。

⑥コタキナバルウェットランドセンター

1996年にバードサンクチュアリとしてつくられ、 2017年にラムサール条約に登録 されたコタキナバルウェットランドセンターは、壮大なマングローブ林が広がる湿地帯です。海水と淡水のまじり合う湿地には、たくさんの鳥類が訪れます。展望台やバードハイド(野鳥観測舎)でバードウォッチングを楽しむこともできるので、双眼鏡やカメラを持って出かけると良いでしょう。湿地内には遊歩道が整備されているので歩きやすく、湿地特有の生態を間近で観察することができます。

⑦トゥンク・アブドゥル・ラーマン海洋公園(TAR海洋公園)

ボルネオ島旅行で海でのアクティビティを楽しみたいなら、このトゥンク・アブドゥル・ラーマン海洋公園がおすすめ!場所はコタキナバルの街のすぐ対岸で、ボートで約20分です。サピ島・マヌカン島・ガヤ島・マムティック島・スルグ島の5つの島からなる海洋公園で、綺麗な珊瑚礁の海で沢山の魚と一緒に泳いだり、パラセーリングやバナナボートなどのアクティビティを楽しんだりできますよ!

⑧セメンゴ・ワイルドライフ・センター

ボルネオ島のオランウータンを保護する目的で作られた、リハビリテーション施設で、野生に近い形で生活しているオランウータンを真近に見ることができる人気の場所です。運がよければ可愛い赤ちゃんオランウータンに会えることもあります。ボルネオ・オランウータンは南洋材の大量伐採によって住む所を追われ、個体数が激減し絶滅危惧種に指定されており、ここではそんなオランウータンたちを保護し野生に返す活動をしています。

セメンゴ・ワイルドライフ・センターの最新情報はこちらから

⑨サラワク・カルチュラル・ビレッジ

ボルネオ島のサワラク州には、古くからたくさんの少数民族が暮らしていますが、ここではその少数民族の人々の文化や暮らしが垣間みれる名所!村内には少数民族の住居が移築・再現されていて、ボルネオ島の人々の文化を知ることができます。また1日に数回行われるショーは、伝統のダンスや歌を見ることができ必見の価値あり!

マレーシア最強の首狩り族(https://www.instagram.com/p/Bhsj5wtDL5j/?utm_source=ig_embed&ig_rid=2d707493-ebbe-4fa8-8ea7-f1837cd77da9)

ボルネオ島の数ある種族のうち、最強の首狩り族として恐れられた種族がイバン族。ここでは、そのイバン族の人々の暮らしも見ることができます。イバン族では敵対する村の人間を討ち、その頭部を持ち帰るのが勇者の証とされていました。キリスト教の布教によりその風習はすたれていきましたが、大変興味深いですよね!

https://www.instagram.com/p/BvdCIjdliEr/

ビレッジ内にあるハンドクラフト・ショップはボルネオ旅行のお土産を見つけるのにぴったり!『プア・クンブ』と呼ばれるイバン族の美しい織物や、ビーズでできたアクセサリーなどは定番人気のお土産なんです!

⑩スカウでリバークルーズ

ボルネオ島で野生動物に会いたいなら、スカウでのリバークルーズがおすすめ!スカウはボルネオ島の東の端、サンダカンの郊外にあるキナバタンガン川の流域にあり、キナバタンガン川は、マレーシアで2番目に長い川で、野生動物の宝庫となっています。スカウのリバークルーズでは、ボルネオ島固有種のテングザルに遭遇する確率はなんと99%といわれており、運がよければオランウータンやボルネオ象にも会えるおすすめの観光名所です。

サダンカンは、コタキナバルから飛行機の国内線で50分ほどで、マレーシア航空やエアアジアが就航しています。そこからは現地ツアーを利用するのがおすすめです。

アバイ村とスカウ村で植林体験&リバークルーズの現地ツアーに申し込む

⑪猫の街「クチン」

「クチン」はサワラク州の州都であり、クチンはマレーシア語で猫という意味で、猫の街としても有名な場所です。街の至る所に猫の像があり、猫好きにはたまらない人気スポット!毎年8月には猫祭りも開催されています。

また、コタキナバルと並んでボルネオ島観光の基点ともなる場所で、古くから南シナ海を航海するための要所として栄えたサワラク王国の首都だった場所ということもあり、華人やマレー人を始め20以上の先住民族からなる多民族都市です。コロニアル調やマレー風の建物が立ち並び、東洋のエキゾチックな町並みが魅力です。

中でもクチンに流れるサワラク川沿いに約900mにわたって整備されている遊歩道「ウォーターフロント」は、美しいコロニアル調の歴史的建造物が点在し、クチン市民の憩いの場所でもあります。おすすめは夕方のサンセット!建物がライトアップされ、幻想的でエキゾチックなムードを楽しむことができます。

ボルネオ島旅行のお土産は、クチン中心部の旧市街にあるメイン・バザールで買うのもおすすめです!骨董品やお土産屋さんの軒先がいくつも連なってアーケードのようになっており、ボルネオ島先住民族の民芸品や猫の置物などは、ボルネオ島旅行のお土産にぴったりです。

⑫コタキナバル市立モスクKota Kinabalu City Mosque
https://www.instagram.com/p/CTRswt3tLQl/

水色のドームが美しい海辺に建つモスクです。夜はライトアップされ、水面に反射した姿が幻想的です。モスク内部と周辺の見学は、登録と入場料が必要で、女性はレンタルガウンの着用(有料)も義務付けられています。KK中心地から車で5分程度の距離です。
入場料 :RM5
貸し衣装:RM10 

ボルネオ島からさらにアイランドホッピング

ボルネオ島から他の離島へのアイランドホッピングをする場合は、大概「ジェッセルトンポイント(Jesselton Point)」から船に乗ります。

https://tabilog723.com/malaysia2island/
①タートル・アイランド(セリンガン島)

ボルネオ島でウミガメの産卵がほぼ毎晩見られる場所があります。それがセリンガン島・バックンガンクチル島・グリサン島の3島からなるタートル・アイランド!その中でもセリンガン島には宿泊施設もあるのでおすすめの観光スポットです。

セリンガン島へは、マレーシア・ボルネオ島のサンダカンから、ボートに乗って45分、もしくはクアラルンプールから飛行機で約3時間で行くことができます。

タートルアイランドは完全に管理されているため、訪れるには通常1泊2日のパッケージツアーに申し込むことになります。島を管理している会社は「クリスタル クエスト」という会社です。

現在ウミガメは、すべての種が絶滅危惧種となっているのですが、これはトロール漁やダイナマイト漁、食用による卵の乱獲や、人間が自然に踏み入ったことによる環境の変化などによるものです。タートル・アイランドはそんな貴重なウミガメたちの産卵数が世界でも1番といわれており、世界中からエコツーリストが集まる名所となっています。

②マヌカン島

マヌカン島は、マレーシアで最初の海洋国立公園であるトゥンクアブドゥルラーマン国立公園で2番目に大きな島です。東マレーシアのサバ州にあり、コタキナバルのすぐ沖にあり、「ジェッセルトンポイント」からボートで15分ほどでアクセスできます。

マヌカンは、コタキナバルに住む人々に最も人気のある島です。マヌカンには、南部の海岸線に広がるビーチがいくつかあります。日帰りにおすすめのビーチリゾートです。

③サピ島

サピ島は、トゥンク・アブドゥル・ラーマン(TAR)国立公園に制定されている5つの島のひとつで、広さは25エーカー(東京ドーム2.2個分)というこじんまりした島です。

サピ島へのアクセス方法

島の天候は夕方になるほど雨の降る確率が高まるので、午前の便で島に渡り、遅くとも16時までの船で戻ってくるようにしましょう。なお、島に入る際には大人1人10リンギット(RM)の入島料がかかります。

  • ジュッセルトンポイントから乗船

ジュッセルトンポイントはコタキナバル市街の船着き場で、8:30から16:15まで運航しています。9社の船会社が運航しており、会社によって料金は若干異なります。行きに乗った会社の船に帰りも乗ることになるので、会社名を覚えておきましょう。料金は大人1人約20RM(往復)と手ごろですが、人数が集まらないと船が出ないので、出航時間が遅れることがあります。

  • ステラハーバーリゾートから乗船

ステラハーバーリゾートの敷地内にある船着き場からサピ島行きの船が出ています。料金はジュッセルトンポイントの船より高めですが、出航時間になれば時間通り運航されます。

  • 旅行会社のツアーに参加

旅行会社が主催するサピ島日帰りツアーもあります。日本語ガイドが付くツアーの場合は220~250RMほどでボート代のみに比べると高額ですが、言葉の心配がなく安心です。料金には日本語ガイド代のほか、ランチ、シュノーケリングレンタル代などが含まれています。ビーチ付近の日陰のテーブルはランチ用に旅行会社が予約で押さえているため、個人で行くと利用できないこともあります。

サピ島のアクティビティ

ビーチアクティビティが豊富で、シュノーケリングのレンタルのほか、パラセイリング、バナナボート、シーウォーキングなどのアクティビティが楽しめます。シュノーケリングをするならサピ島!とよく言われています。

島内の森の中には野生のオオトカゲが棲みついており、散策していると高確率で出会えます。

サピ島のアクティビティの中でもおすすめなのは、ガヤ島とサピ島を繋ぐ約250 mのジップラインです。ハーネスやヘルメットなどの装具をつけて階段を5分ほど登るのが少しきついですが、頂上へ着いて景色を見た瞬間疲れが飛ぶほどの、絶景が待っています。

空を飛んでいる時間は約30秒ほどであっという間ですが、目の前に飛び込んでくる景色は感動するほどキレイです。爽快な風を感じながら、空を飛ぶことのできるとっても楽しいアクティビティです。

詳細の情報→Coral Flyer
料金:1人1回64リンギット

④ガヤ島
https://www.instagram.com/p/CEvUJSSs7aW/

コタキナバル中心部からボートで約15分のリゾートアイランドです。海洋国立公園トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園のひとつで、スノーケリング、ジャングルトレッキングが楽しめます。

コタキナバルからの日帰りビーチリゾートとして人気ですが、最近は全ヴィラタイプのリゾートホテルがオープンし、宿泊する人も増えています。

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