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グレートバリア島ってどんな島?

オークランド沖のハウラキ湾約90㎞の場所にあり、最も外洋側に位置する湾内で最大の面積の島「グレートバリア島」。グレート・バリア島の東側は高い岸壁になっていて、力強い波が押し寄せますが、オークランドの内湾に停泊する船を太平洋の大きなうねりから守っています。西側の入り組んだ海岸線には静かなハーバーと砂浜がいくつも点在しています。

島の60%以上が保護されているためなのか、それとも、島の人が満足しているからか、この島の多くの家庭では、電気・ガス・水道・インターネットが通っていません。電気・ガスは太陽光のソーラーパネルから、水は雨水をタンクにためて、濾過して飲む。インターネットは各家、店に置いてあります。
つまり、晴れの日が続いてしまうと飲む水・シャワーを浴びる水・料理に使う水がなくなってしまう。反対に、雨や曇りの日が続いてしまうと、電気がつけられない・ガスが通らない・料理ができないとなってしまいます。つまり、生活を支えるエネルギーを全て直接自然から享受していからこそ、島の方が自然がいかに偉大でありがたい存在であり、かつ有限な資材であることをしっかり理解していることが強く感じました。そのようなことを改めて体感できる機会があるのは大きな魅力です。

グレートバリア島の60%以上がDОC自然保護省の公有地に指定されています。美しい原生林の中には遊歩道が張り巡らされていて、いくつかはカウリ製材の歴史あるダムや秘密の温泉につながっています。森林はもちろん、湿地や海岸沿いにはこの島特有の動植物が生息しています。
標高627mのヒラキマタ(ホブソン山)の頂上までハイキングをすると、360度の絶景が見渡せます。特に綺麗な星空が話題で、ニュージーランドの中でも特に有名な天体観測スポット「テカポ」を抜いて、現在ニュージーランドで一番星空が綺麗な場所になっているんだとか。星空サンクチュアリにも登録されている島なので、ぜひ宿泊してその星空を堪能してください。

グレート・バリア島では、ダイビングやフィッシング、サーフィン、カヤック、マウンテンバイク、ハイキング、キャンプなどのアクティビティが人気です。島内にはキャンプ場から豪華なエコロッジまで多様な宿泊施設が揃っています。

島で最も人口が多いのは西海岸側の町トライフィーナです。家族で楽しめる美しいビーチがいくつもあり、沿岸域をイルカの群が通りかかることもしばしばです。

島にはいくつか恒例のイベントがあり、なかでもとびきり美味しいマッスル貝の祭典フィッツロイ・マッスル・フェスト(opens in new window)は好評です。ウォーキングやマラソン、サイクリングで島を横断するウォーフ・トゥ・ウォーフ、秀逸なガーデンを巡るグレート・バリア・ガーデン・ツアー(opens in new window)も人気があります。

グレーバリア島への行き方

オークランドからの距離は約90㎞で、高速フェリーで3時間半、もしくは飛行機で30分でアクセスできます。

フライト(Barrier Air)でオークランドから30分

最初に結論から言うと、フェリーとフライトに大きく値段に差がないため、30分でオークランド空港から行けるフライトを強くオススメします。このフライトは12人乗りととっても小さい飛行機で、パイロットの真後ろや真横に座れることも。預け荷物の大幅重量オーバーには注意してください。乗客の人数や他の乗客の荷物によっては、多少のオーバーは特に問題ないです。しかし、例えば、サーフィンボードや魚釣りの合具など大きかったり、重すぎたりすると超過料金を請求される可能性があります。

値段: $100-160(日にち、シーズン、時間によって違いあり)

出発地: Auckland Airport, domestic terminal

到着地: Great Barrier = Hector Sanderson 

予約サイトbarrier air

フェリー(SeaLink)で5時間〜5時間半

フェリーは、車をオークランドから持って行きたい人、大きな荷物がある人におすすめです。荷物自体は3つまでと決められていますが、特に大きく気にする必要はありません。Wifiもあります。

海上なので思っているよりも寒いです。夏でも上着(パーカー、スウェット)を持っていくのがオススメ。フライトと値段は大きく変わらない割に、5時間(海の様子次第では長くなることも)という長い交通時間です。また、海の状態次第では大きく揺れることもあり、体調が悪くなる可能性もあるため、酔いやすい人は酔い止めを飲んでおいた方が安心かも。

値段: $80-100(日にち、シーズン、時間によって違いあり)

出発地: Hammer Street Ferry Terminal

到着地: 3箇所あります(予約する時どこのフェリーターミナルに着くのかしっかりチェックしてください。)

・Port Fitzroy

・Tryphene

・(Whangaparapara) ←ここが到着地になることはほとんどないみたいです

予約サイト: SeaLink

グレートバリア島での移動方法

その他の主な町は西側ではトライフィーナ、ファンガパラパラ、東側ではクラリスとなっています。島内の移動にはいくつかのオプションがあります。シャトルバスなどで送迎を行う業者が島全域をカバーしているほか、レンタカー(1日60ドル〜)を借りることもできます。他に公共の乗り物はないため、いずれも出発前に手配しておくことをおすすめします。

https://www.greatbarrierislandtourism.co.nz/rental-cars-and-vans/

上のレンタカーサイトから普通車のレンタカーはもちろんキャンピングカー、バイク、こんな3人乗りの変わったバイクもレンタルできるみたいです。3人乗りのバイクには経験豊富なドライバーを付けることも可能です!

https://www.greatbarrierislandtourism.co.nz/custom-island-tours/crazyhorse-trike-tours/

しかし、ヒッチハイクに初めて挑戦したい人含め、ヒッチハイクがとってもしやすい場所です。島の中にバスも電車もないため、ヒッチハイクをする人(特にトラベラー)の割合が高いことも理解しているからではないかと思います。

島を歩いていると、ドライバーが声をかけて載せてくれるほどです。また手を上げたとしても、満員、または急いでいるなどの理由ではない限り1台目で載せてくれることがほとんどです。

ヒッチハイクで乗せてもらうときに使えるセンテンス:“乗せてもらってもいいですが?”: “Could you give me a lift(ride)?”

グレートバリア島で見逃せないアクティビティ

テカポ湖の星空よりグレードの高い星空ツアー

https://goodheavens.co.nz

ニュージーランドの星空と言ったらテカポ湖が有名ですが、実はテカポ湖より高いグレードを持つ星空がGreat Barrier Islandにあるのです。(テカポ湖の星空は”Dark Sky Reserve:星空保護区“に認定されており、グレートバリア島の星空は”Dark Sky Sanctuary聖域”に認定されています)

世界有数の美しさを誇るこの星空は自分で観察するのも楽しいですが。ツアーに参加すると一面に広がるミルキーウェイを望遠鏡で詳しく見れたり、解説してくれたりもっとグレートバリア島の星空の魅力を知る機会になります。

おすすめのツアーがビーチの砂浜でゆっくり星空観察できるGood Heavensの星空観察ツアー。ツアーには3種類ほどあり、時間や人数によって調整もできます。グレートバリア島に来たら見逃せないアクティビティBest 1です。

楽しみ方はさまざま。綺麗すぎるビーチ

綺麗なビーチに囲まれているグレートバリア島。そして、楽しみ方はビーチによってさまざま。

例えば、Tryphenaにあるパ・ビーチ(Pa Beach)は本当に水が澄んでいて、その美しさはグレートバリア島で1番です。浅瀬なため子供が水遊びをする場所としてもぴったりですし、本を持って砂浜でゆっくりする時間も最高です。

またMedlands Beachではサーフィンやボディボードをしたい方におすすめ。他にも、ボートでビーチより少し遠くに向うと、King snapper(鯛)・Tuna(マグロ)などが釣れる海も広がっています

クルーズやサップナデができるパッケージツアーもあるので、新しいスポーツにちょっと触れてみるのもいいですね

天然温泉で有名なKaitoke Hot Spring

海外で旅をしているとお風呂に浸かる機会なんてなかなかなく、まして温泉に行ける機会はほとんどありません。大自然の中で暖かいお湯で体を休める、そんな貴重な場所がグレートバリア島にあるのです。

Kaitoke Hot Spring には ClarisのWhangaparapara Roadとからアクセスでき、所用時間は35~45分ほど(2.1km)。裸足で歩いている人もいるくらい道は舗装されています◎

温泉の温度がちょうどよく、本当に心地いいです。(ところどころ沼の中がものすごい熱いので注意!)

天然温泉なため、藻が生えているのは当たり前、沼の上に座るような感じなので綺麗好きな人には不向きかもしれませんが、貴重な温かいお湯につかれる機会、是非水着を持って行ってみてください。

グレートバリア島で1番高い山Mt. Hobsonでトランピング

https://www.instagram.com/makiko.suwa/

綺麗なグレートバリア島を360°展望できる、グレートバリア島で1番高い山ホブソン山(Mt. Hobson)。空気が澄んでいるため、オークランド・コロマンデル半島・オークランド を囲む島々も一望できます。

ラストに長い階段が立ちはだかりますが、その先には達成感と綺麗な一望が待っています。

Mt.Hobsonへのコースは以下の2通り↓

1:Whangaparapara Rd.→ Kaitoke Hot Spring → Mt. Hobson

2:Windy Canon and Palmer’s Track→< Mt.Hobson

オークランド地域唯一のMultiday hikesができるAotea Track

Aotea Track(オテアトラック)は美しい自然の茂みが続くハイキングトラックであり、生き残ったカウリツリーを見ることができたり、途中にカイトケホットスプリング(Kaitoke Hot Spring)ホブソン山(Mt.Hobson)もあります。つまりグレートバリア島の魅力を欲張って楽しみたい!と言う方におすすめ。

このオテアトラックにあるハット(山小屋のようなところ)では、水道・ガス・設備はしっかり整っていて、キッチンにお湯を沸かすためのポットや多少の調理器具もありました。(1泊 $15で予約が必要。)

1泊2日のアオテアトラックおすすめスケジュール

Day1|:Whangaparaoara road→ Kaitoke Hot Spring →Mt.Heale Hut

Day2|:Mt. Heale Hut →Mt. Hobson→Kaiaraara track→(Kaiaraara Hut)→ Whangapapara Road

・理由1: Kaiaraaa Hutに泊まる魅力があまりない

・理由2: Mt.Heale Hut以降は下りが続くため距離は少し長くなるが比較的歩きやすい

・理由3: 1日分の食料や服を運ぶ必要がない

このトラックはAdvance levelと言われていますが、体を日頃から動かしている人・ハイキングを定期的にしている人にとってはちょうどいいレベルになっている感じです。

また、このアオテアトラック以外にも、グレートバリア島には気軽に行けるハイキングコースがたくさんあります。ドルフィンベイトラック(Dolphine Bay Track) ぜひグレートバリア島の大自然を満喫してくださいね。


主なカフェ・スーパー・バー

・Pa Beach Cafe(Tryphena)|:ビーガンココナッツチョコレートケーキなどおしゃれでヘルシーなメニューがあるカフェ。

・Swallow(Claris)|:テイクアウトのみのハンバーガショップ。隣に少し座れる場所あり。

スーパー:Pa Beach Cafeの隣にあるスーパー。オークランドの輸送量のためか、少し値段が高めです。(例えば、オークランドで$3のクラッカーがこの島では$6のような感じ。特にフルーツは高い。)

・Currach Irish Cafe(Tryphena)|:グレートバリア島では有名なパブ。ライブ演奏などをやっている時も。新鮮なシーフードを使った料理やピザなどのメニューも豊富で、美味しいクラフトビールが飲めます。

インフォメーションセンター

インフォメーションセンターは空港の近くにあります。しっかり標識が立っているので、見つけやすいです。情報をゲットしたいときなどは寄ってみるのもいいですね。

ホテル、コテージ、ホステルなど泊まるところ

booking.comを見ると何ヶ所かロッジやコテージはありますが、値段は少しお高め。夏など人気なシーズンはすぐ全てのロッジなど宿泊できるところが埋まってしまい空きがない状況になるみたいなので、お早めに予約するのがおすすめです!

参考サイト:Kiwigirl Blog