サメは「獰猛で危険な生物」というイメージが強く、人を殺傷する被害も起きていますが、人に危害を加えるおそれのあるのは20〜30種類程度とされ、サメ類全体のたった1割程度です。注意をして、ちょっかいを出さなければ、それほど恐れるべき対象ではありません。大きくて迫力のあるサメと一緒に泳げる日本のダイビングショップを紹介します。
目次
日本のサメスポット①与那国島・神子元島のハンマーヘッドシャーク
シュモクザメ、別名・ハンマーヘッドシャークの大群に出会えるダイビングスポットとして人気なのが、沖縄の与那国島と伊豆の神子元島です。
どちらも、ハンマーヘッドシャークに会えるダイブポイントは、潮の流れが速いので、ある程度のダイビングスキルが必要です。ハンマーヘッドシャークがまるで川のように見えるほど大群になって泳ぐのは圧巻です。頭上を覆い尽くすほどのハンマーシルエットも必見です!
与那国島は2月頃の冬、神子元島は夏がハンマーヘッドリバーのシーズンで、数百匹にもおよぶ大群を作って泳ぎます。
与那国島の記事はこちら👇
日本のサメスポット②小笠原諸島のシロワニ
小笠原諸島で見られるシロワニ、別名・サンドタイガーシャークは、ズラリと並んだ鋭い歯で、正直見た目はとても怖いです。
でも、実はシロワニは、性格は意外と温厚で、昼間は岩陰に潜んでいることが多いです。
小笠原諸島では、毎年1~3月ごろになると浅瀬に上がって来るので、洞窟やアーチの中などの岩陰でひしめき合うシロワニに出会うダイビングをすることができます。
小笠原諸島の北に位置するケータ列島(聟島列島)は、外洋のダイビングポイントがあり、オグロメジロザメ(グレートリーフシャーク)やガラパゴスシャークなども見ることがあります。
日本のサメスポット③房総半島・伊戸のドチザメ
千葉房総・伊戸ダイビング 100匹超のサメだ!エイだ!祭りだワッショイ!!
房総半島の最南端・館山市の伊戸では、ドチザメと言うとても温厚なサメと泳ぐことができます。
伊戸のドチザメと泳げるダイブポイントには、なんと300匹以上のドチザメが居ついています。数え切れないほどのサメの大群と泳ぐ「シャークダイビング」の迫力は満点で、ドチザメに触れることができるほどの近距離でダイビングできるポイントは、世界でもここだけです!!時期は春で、浅い岩礁の間や、海藻の合間で寝ている姿を見ることもできます。
日本のサメスポット④沖縄のジンベイザメ
沖縄 読谷 ジンベイザメ ダイビング(okinawa whaleshark)
沖縄では、定置網にジンベイザメがかかることがあるようで、そのジンベイザメを大きな網に入れて育て、美ら海水族館で展示するそうです。美ら海水族館に運ばれるまで、大きな網の中で泳ぐジンベイザメと一緒に泳ぐことができます。
日本のサメスポット⑤宮古島のネムリブカ
小型で大人しいことで有名なネムリブカは、英語名はホワイトチップシャークといい、単にホワイトチップと呼ばれたりもします。
宮古島は、不思議な地形がたくさんあり、地形好きダイバーには人気のダイビングスポットですが、数ある洞穴の中は、ネムリブカが遊泳していたりすることが結構あります。
日本のサメスポット⑥伊豆のネコザメ

まるでネコのような目と口の愛くるしい顔の小型のネコザメは、そのシマシマな体とゆったりとした動きでダイバーにはとても人気です。
ダイバーの聖地・伊豆には、そんなネコザメが10個体ほども見れる「ネコザメ城」というポイントがあります。相模湾と背後の山々が織りなす景色が伊東でも随一の絶景ポイントと名高い宇佐美という場所にあり、なんとビーチエントリーで「ネコザメ城」のポイントに行くことができます。
12〜4月の寒い時期がネコザメのシーズンです。
日本のサメスポット⑦八丈島のニタリ

八丈島のナズマドと呼ばれているビーチエントリーのダイビングポイントでは、長い尻尾が特徴のニタリが現れることがあります。ナズマドは、スーパービーチポイントで、過去には、ジンベイザメも出現したことがありますし、ハンマーヘッドシャーク、メジロザメなどの外洋性のサメたちに高確率で出会うことができています。ニタリの時期は、冬〜春の時期で、5mm+ベストか、ドライスーツがおすすめです。
日本のサメスポット⑧高知県甲浦のテンジクザメ

テンジクザメは、普段は深い岩礁に生息しているのですが、繁殖時期になると、水深10m以浅のサンゴ礁の下や岩礁の空洞に集まってきます。高知県の甲浦港港内では4〜5月にたくさん集まっていることで有名です。テンジクザメの卵は、6月末から見ることができます。