洞爺湖の中央に浮かぶ緑の島々。遠くから見ると「大きな島が1つある」ように見えますが、実際には大島・観音島・弁天島・饅頭島の4つの島があります。

この4島をまとめて「中島」と呼びます。いわば「中島」という名前の一つの島があるのではなく、島々のグループの名前なのです。
しかも、この4島はただの島ではありません。
約5万年前、洞爺湖の中央部で起きた火山活動によって形成された溶岩ドーム群が、その正体です。
① 中島観光の主役「大島」

4つの島の中で圧倒的に大きいのが大島。実際に上陸できるのは大島だけで、他の観音島・弁天島・饅頭島は、遊覧船から眺める形になります。北海道の洞爺湖の中央に浮かぶ中島の中で最も大きな無人島であり、豊かな自然、散策コース、中島・湖の森博物館が特徴です。
4月下旬から10月末の期間には、洞爺湖汽船の遊覧船で上陸して散策を楽しむことができます。11月〜3月の冬季期間は、大島に上陸はできません。
短時間の滞在なら、桟橋周辺を散策して、中島・湖の森博物館を見るくらいでも十分楽しめます。逆に自然散策が目的なら、時間に余裕を持って訪れたいところです。
島そのものが約5万年前の火山活動によってできた溶岩ドームなので、森の中を歩きながら火山がつくった地形を見ることができます。
大島の三つの散策コース

上陸すると、湖の森博物館があり、中央の入り口から入り、その奥に散策用ゲートがあります。
館内は向かって右側にカフェ、左に博物館があり、中央に受付とトイレがあります。
散策路にはトイレがありませんので、ここですませておいた方がよさそうです。
壁に地図が貼ってあり、3つのコースとおよその時間が明記されています。
・1周探検コース 7.6Km 約3時間
・アカエゾマツ倒木往復コース 往復4Km 約2時間
・森散策コース 1.3Km 約45分
コースが決まったら、受付にある指定の用紙にコース名と出発時間、連絡先を記入します。
受付奥の散策路出入口のドアを出ると、外にもう一つゲート入口の木の扉があります。
さあ、散策スタートです!

中島・湖の森博物館


洞爺湖有珠山ジオパークの自然や火山活動の歴史を学べる施設です。
洞爺湖や中島の豊かな生態系、火山の恵みと成り立ちを紹介するジオパークや、カフェも併設されています。
- 開館期間: 4月下旬〜10月31日(冬季休館)
- 開館時間: 9:00〜16:00
- 入館料: 大人200円、小人100円
風穴(ふうけつ)

洞爺湖の中島(大島)にある「風穴(ふうけつ)」は、岩の隙間から夏でも冷たい空気が吹き出す神秘的なスポットです。11万年前の噴火や溶岩ドーム群で、昔の火山活動で積み重なった岩の隙間を空気が通り抜けることで冷やされており、中島(大島)の森や「大平原」をめぐるトレッキングコースの途中にあり、ひんやりとした大地のエネルギーを感じられます。
②小さな島に残る円空の伝説「観音島」

観音島は大島の南西側にある小さな島です。現在は上陸できません。
江戸時代の遊行僧・円空は、1666年に洞爺湖周辺を訪れました。1663年の有珠山噴火による災害で苦しむ人々を救う祈りを込めて「聖観音像(円空仏)」を彫り、観音島にあった観音堂などに安置しました。この像は北海道指定有形文化財であり、現在は盗難防止などのため、有珠善光寺宝物館などに大切に収蔵・保管されています。 現在も毎年8月下旬には伝統の祈願祭が行われます。
③ 弁財天が祀られている「弁天島」

観音島の近くにあるのが弁天島。こちらも現在は一般観光客は上陸できません。名前の通り、弁財天との関係があり、江戸時代末期から弁財天が祀られていたとされます。
さらに観音島とは砂州でつながっており、4つの島の中でも独特な位置関係を持っています。
④ヘビ島と呼ばれた島「饅頭島」

4島の中では最も小さな島です。過去にはマムシが多いことから「ヘビ島」と呼ばれたという話もあります。約5万年前の噴火でできた山の頂上部分で、丸い形が温泉饅頭に似ていることからその名がつきました。
中島へ行くなら「遊覧船」に乗ろう
中島へのアクセスは、洞爺湖遊覧船が基本。洞爺湖温泉街にある桟橋から船に乗り、湖の上を進んで大島へ向かいます。遊覧船は、30分毎に発着していて(冬季は60分毎)、所要時間は、約25分です。
湖上からは、羊蹄山や有珠山、昭和新山などの洞爺湖周辺を代表する山々など、洞爺湖周辺の景色を一度に楽しめます。

上陸期間: 毎年4月下旬〜10月末まで。船は弁天島、観音島を迂回して、大島の桟橋にとまります。冬は船から島を見るだけで、降りることはできません。
中島と同じような火山地形が湖の中に存在していて、湖面から顔を出していないものもあります。
つまり、私たちが見ている4つの島は、「洞爺湖にある火山地形の一部が、水面から顔を出している」とも考えられます。
遊覧船に乗ったら、ただ景色を見るだけではなく、「この湖の下にも火山の跡が続いているんだ」と想像してみてください。ちょっとした地質探検になります。
洞爺湖のレンタルボート屋さん「洞爺マリン」では、洞爺湖の島々を回るクルージングツアーがあります。

洞爺ロングラン花火鑑賞船
洞爺湖ロングラン花火大会の花火は、洞爺湖の湖上を2Kmに渡って移動しながら打ち上げられています。
もちろん湖岸や宿泊されている施設のお部屋からも花火は楽しめますが、打ち上げポイントの移動に合わせて花火鑑賞船も移動しますので、花火をほぼ正面で楽しむことができます。

洞爺湖ロングラン花火大会が開催されている期間である4月下旬~10月末日に運航されています。
悪天候のため、洞爺湖ロングラン花火大会が中止になった場合、花火鑑賞船も運航中止となりますのでご了承ください。
洞爺湖ロングラン花火大会については、洞爺湖温泉観光協会のホームページにてご確認ください。
https://www.laketoya.com/