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礼文島ってどんな島?
礼文島は細長い島です。大自然に恵まれた礼文島は、どこを走っても絶景だらけで、目に入る景色すべて、島のどこもかしこもすべてが絶景といっても過言ではないくらいです。早朝、夕刻など時間によってガラッと雰囲気が変わるのも面白く、ずっとみていても飽きません。200種類以上の花が咲いていることから、「花の浮島」とも呼ばれています。
見たいものを自由に見るにはドライブが効率よいのですが、西海岸のほとんどは断崖絶壁で、道路が通っていない未開の地で、ぐるりと一周はできません。縦断だと30km程度です。
礼文島へのアクセス
礼文島へのアクセスは、稚内(稚内港)発のフェリーを利用するのが一般的です。春から秋にかけては1日4便往復しており、所要時間は約1時間55分(利尻島経由便は約2時間55分)です。
お隣の利尻島からもフェリーが出ていて、北海道の離島をアイランドホッピングすることもできます。春から秋にかけては、鴛泊(おしどまり)港から1日2~3便、夏場は沓形(くつがた)港からも1日1便往復しています(所要時間は約40分~45分)。
*2020年6月現在はコロナ禍でフェリー数が減便しています
いずれのフェリーも香深港(かふかこう)フェリーターミナルに到着します。
礼文島は近年とても人気の観光地となっていて、稚内港の早朝の行列はもはや夏の風物詩といえるほどです。その中でも、混む時間帯は往路は朝1番の始発便で、帰路は最終便です。
観光ツアーの動向としては7月から8月がピークのようなので、混雑を避けたい方は、6月上旬の朝1番(6時半が通常です)以外を検討してみてください。
◆◆◆ハートランドフェリー◆◆◆
<運賃・料金>
☆稚内~礼文島(香深港)
1等運賃(和室):3,990円(1等ラウンジ座席指定の場合プラス530円)
2等運賃 :2.260円
<お問い合わせ>
電話:(稚内営業所)0162-23-8010
営業時間:9時~17時30分(年中無休)
http://www.heartlandferry.jp/timetable/time1/
現在、帰りのフェリー乗船券が無料になるウェルカム&バックキャンペーンが行われています。
①往路(片道)乗船券を購入して、礼文島へ来島
②・礼文島内で3泊以上宿泊(6泊以内)
・礼文島内で1泊し、対象体験プログラムに1つ以上申込み・体験
の二つの条件を満たせば、帰りのフェリー代が無料になります!*来島日の2日前17時までに申し込みが必要です。
【対象体験プログラム】
①レンタバイク
②昆布加工体験
③ONSENガストロノミーウォーキング(8月28日限定)
「ONSENガストロノミーウォーキング」とは、自然を「めぐって」、その土地の美味しいもの・お酒を「たべて(飲んで)」、温泉に「つかって」と楽しんでいただくウォーキングイベントです。トレッキングコースの「桃岩展望台コース」を歩き、各ポイントで食事をとりながらゴールの礼文島温泉「うすゆきの湯」を目指します。3500円
礼文島のベスト観光シーズン
礼文島の観光シーズンは、ある程度花が咲き始める6月上旬から、冬が始まる直前の10月下旬まです。最もおすすめな観光時期は、礼文島の固有種であるレブンコザクラやレブンキンバイソウ、レブンアツモリソウなどが咲き始める6〜8月頃がおすすめです。
礼文島の観光名所とおすすめの回り方
「香深港フェリーターミナル」を起点に、絶景スポットが点在する北部方面を巡るのが効率的です。昼の時間にレンタバイクをすると、北部しか回れませんでした。北をガァーと回ってしまって、翌日南を登山する、というように南北で分けて回るのもおすすめです。
おすすめの観光名所①艶やかな朱色の「見内神社」
香深港フェリーターミナルから北に向かって道道40号を進むと、10分もしないうちに右手に見えてくるのが、香深井(かふかい)地区にある「見内(みない)神社」です。隣の利尻島にそびえる利尻山と神社の絶景が望めます!
道路側の裏手に回ると、海側に拝殿の入り口があります。アイヌの伝説に由来した、見内神威(かむい)と稲荷神を祀っています。
おすすめの観光名所②島で唯一の湖「久種湖」
見内神社からさらに県道40号を十数分ほど道なりに走ると、船泊(ふなどまり)地区に入ります。そこからほどなくして「久種(くしゅ)湖」が左手に現れます。久種湖は、島唯一の湖であり、日本最北の湖です。
湖は一周約4kmと大きくはないですが、北側の湖畔にはキャンプ場や散策路がある島民のレジャースポットです。
おすすめの観光名所③アザラシがいる「金田ノ岬」
そのまま車を走らせ船泊地区の集落に出たら、今度は道道507号を「金田ノ岬(かねだのみさき)」方面へ。久種湖から、こちらも10分ほどで到着します。
礼文島の北部にはツノのように突き出た岬がふたつあり、ひとつは「スコトン岬」で、もうひとつが「金田ノ岬」です。こぢんまりとした車を停めるスペースから、広い海を眺めることができます。金田ノ岬は、アザラシの出没スポットとして有名です。
おすすめの観光名所④高所から島を見下ろす「江戸屋山道」
金田ノ岬から道道507号を戻り、船泊地区を通ってスコトン岬方面に向かうと、10分ほどで左手に見えてくる「江戸屋山道(えどやさんどう)」の看板を左折します。江戸屋山道は、島一番の絶景ロードです。こんもりとした丘の斜面には夏は花が咲き、途中の「トド島展望台」からは、大海原を見渡せます。左奥に望めるのがトド島です。
おすすめの観光名所⑤礼文島最北の「スコトン岬」
展望台を後にし、江戸屋山道を抜けると、すぐに「スコトン岬」に到り着きます。スコトン岬は、島最北の岬です。スコトン岬からは、戦前日本の領土であったロシアのサハリン島が見えます。ちなみに、日本最北端は稚内・宗谷岬です。
また、「トド島展望台」からよりもずっと近くにトド島が見えます。 トド島は、周囲約4kmの小さな離島で、無人島ですが、灯台があります。
スコトン岬の近くのは、アザラシが住んでいて、双眼鏡を持っていくと、アザラシをよく見ることができるかもしれません。
駐車場からすぐの場所には「最北限のトイレ」という看板がついたトイレがあるので、ぜひ記念に利用してみてくださいね!
おすすめの観光名所⑥かわいらしい姿の花「レブンアツモリソウ」
「レブンアツモリソウ」とは、礼文島にしか生育しない島固有の高山植物です。コロンとした丸い花がなんとも愛らしい!
開花時期は例年5月下旬~6月上旬。この期間のみ歩ける散策路がオープンします。
「スコトン岬」からの帰りは、江戸屋山道ではなく、県道507号を通って船泊地区方面に進み、10分ほど走った最初の曲がり方で右折すると、そこからすぐのところに「レブンアツモリソウ群生地」(入場無料)があります。
看板のすぐ後ろの斜面には「レブンアツモリソウ」が咲いています。
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おすすめの観光名所⑦澄んだきれいな海が見られる「澄海岬」
レブンアツモリソウ群生地から数分で、西海岸の入り江にある「澄海岬」に到着します。
澄海岬では、礼文島の中で一番海が綺麗に見れると言われています。とても透明度が高く、まさに澄海の名の通りです。
澄海岬の周辺には高山植物が咲き、まるで「島最北端の楽園」のようです。
澄海岬の駐車場には、売店が立ち並び、「いっしーの店」には、「トド串」という名物が!冬場に獲ったトドを甘辛く煮込んだ串を食べることができます。
時間があれば回りたい観光名所⑧高山植物園
高山植物園では。30種類の季節ごとの2万株もの高山植物を鑑賞できる植物園です。高山植物についての資料も展示してあり、花の鑑賞を目的で礼文島に訪れた人にはおすすめの観光地です。ここでもレブンアツモリソウを見ることができます。
住所:北海道礼文郡礼文町船泊村上泊
電話:0163-87-2941
時間:9時~16時30分(5月~8月は無休、9月は日曜休み)
料金:大人300円、小人150円(5月1~19日、9月は無料)
営業時間:5月上旬~9月下旬(期間中は無休)
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時間があれば回りたい観光名所⑨カナリアパーク
2012年に吉永小百合さん主演の映画、「北のカナリアたち」で一躍有名になったロケ地がそのまま公園になりました。映画のロケで使用されたものを展示してあるので、映画を見た方も見てない方も解りやすく観光できます。
礼文島島の南、カナリアパークからは、利尻島のランドマークである利尻富士を望めます。冬の顔と夏の顔が違う礼文島の景色を見ることができます。
「北のカナリア」の原作は、湊かなえ『往復書簡』です。気になった方はぜひ!ミステリーです。
往復書簡 (幻冬舎文庫) 新品価格¥660から 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行くが、6人目となかなか会うことができない。過去の「事件」の真相が、手紙で明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。 |
カナリアパークにカナリアカフェがオープンするようです。今はカフェが一つだけあります。デザートやお茶をどうぞ。
時間があれば回りたい観光名所⑩元地海岸のメノウ原石と地蔵岩
メノウとは、仏教では、重要な石で、綺麗です。元地海岸では、運が良ければメノウの原石を拾えることもあるようで、メノウ浜とも呼ばれています。 両手を合わせて拝んで折るように見える地蔵岩と呼ばれる奇岩もあります。
時間があれば回りたい観光名所⑪桃岩猫岩展望台
礼文島の南部にある「桃台猫台展望台」からは、「桃岩」と「猫岩」という不思議でかわいい形の2つの岩が見えます。私が行った時は、天気が悪く、全体に霧がかかってしまっていたので、見えませんでした。逆に幻想的で悪くはないかも?
桃岩
桃岩は、海底から出たマグマ等により形成されたという、くりっとした形が特徴的。霞すぎて、どれが桃岩かわかりませんでした。
猫岩
猫岩は、その名の通り、ねこが座っているような形です。猫岩は、展望台から遠いので、撮影する際は望遠レンズを用意することをおすすめします♪
時間があれば回りたい観光名所⑫うすゆきの湯
うすゆきの湯は、源泉かけ流しの温泉です。ジャグジーや貸切り風呂もあり、本格的です。トレッキングで疲れた体を温泉にゆっくり浸かって、癒してほっこり温まりましょう。内湯、露天風呂からは、利尻富士も見え、景観もバッチリです。
<礼文島温泉うすゆきの湯情報>
住所:礼文町香深村ベッシュ961-1
電話:0163-86-2345
時間:12時~22時まで
料金:600円
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次のページでは「礼文島のトレッキングコース」を紹介します