小笠原で登山②東平アカガシラカラスバトサンクチュアリ(入林パス必要)

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アカガシラカラスバトは、小笠原諸島に生息する固有種の鳩で、絶滅する恐れがある希少野生動物種に指定されています。「東平アカガシラカラスバトサンクチュアリ」は、アカガシラカラスバトの生息環境に適した森林として保全・整備されている国有林です。しかし、アカガシラカラスバトに出会うのは稀です。

アカガシラカラスバトは、全体的に黒色だが首と胸まわりが緑紫色の金属光沢を帯び、頭部が光沢のあるピンク色をしています。「あかぽっぽ」と呼ばれることもあります。地面を歩いて木の実を探して食べるため、太い足をしています。小笠原諸島では、父島の二見港前にあるガジュマルでも目撃情報があり、付近のレストランや生協の中に入ってきたこともあります。保護開始前は、数十羽のみの生息でしたが、保護活動の甲斐もあり、現在では数百羽まで数を増やしています。

サンクチュアリ内のルート(自然観察路)を利用する場合は、林野庁の行っている利用講習を受講し、入林許可証を交付されるか、入林許可証を所持している人の同行が必要になります。

目次

東平アカガシラカラスバトサンクチュアリ

https://sanctuary-ogasawara.com

夜明道路の中央山近くにフェンスが設けられており、その中が「東平アカガシラカラスバトサンクチュアリ」となっています。ノヤギの侵入を防ぐため、入ったら、必ずフェンスを閉めてください。入林パスで入ることができるのは、上の地図の茶色の点線の「A.自然観察路」のみです。

5分ほどまっすぐ歩くと、看板があり、そこで外来種の種などを除去してルート1もしくはルート2に入っていきます。

散策路は、自然に踏み固められてできた道もありますが、「近自然工法」という自然にある石や木を使って、できるだけ自然に近づくように環境に配慮しながら作った道もあります。そういったところに気を配って歩いてみても面白いですよ。

ルート1「初寝山往復ルート」

初寝山往復ルートで、分岐点から左に入ります。自然観察路の分岐から初寝山までは30〜45分程度です。初寝山の頂上からは、左には兄島、正面には西島が見え、往復で1〜1.5時間程度です。

ルート1「亜熱帯ジャングルルート」

分岐から右へ行くと、旧道跡の自然観察路になっており、なだらかな道が続きます。8月頃になると、固有種のムニンノボタンの花が咲き、綺麗です。途中ジャングルのようになっており、亜熱帯を感じさせる景色です。夜明道路に突き当たり、折り返しです。特に視界が開けるところはないので、絶景をみたいのであれば、ルート1の初寝山登頂コースがおすすめです。

ルート2「バッファーゾーン」

東平アカガシラカラスバトサンクチュアリの中央部に位置するエリアで、アカガシラカラスバトの繁殖のために利用が制限されています。入林パスだけでは入ることができず、特別な講習を受けてサンクチュアリパスを交付された人しか入ることができません。しかし、アカガシラカラスバトの繁殖時期である11〜3月はサンクチュアリパスを持っている人でも入ることが禁止されています。

東平アカガシラカラスバトサンクチュアリのガイド

マルベリー(戦跡などの山歩き専門のガイド)

ブルーレース(海に山になんでも来いのオールマイティガイド)

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