ゾウアザラシとペンギンの楽園【マッコーリー島】

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マッコーリー島ってどんな島?

https://www.instagram.com/p/CQibw1jFJOP/

タスマニア州の人たちに「マッカ(Macca)」の愛称で呼ばれるマッコーリー島(Macquarie Island)は、タスマニア州の南方1,500km、南極までの中間地点に位置する非常に類まれな亜南極の無人島です。最南端の世界遺産です。

マッコーリー島が地質学的に重要な理由

マッコーリー島は、海底が隆起してできた島で、地殻変動の歴史と現在の動きを知ることができる貴重な場所とされています。地球上で唯一、海底約6kmの深さにあるマントルから噴出した溶岩が地表に露出する部分があり、地質学からしても重要な島です。

マッコ-リー島で見られる枕状溶岩や海岸線の砂丘などは構造地質学の宝庫で、世界中の地質学者の関心を集めています。

マッコ-リー島は風が非常に激しく、また年間の降雨日が約307日と、世界で最も雨が多い地域です。

東海岸を埋め尽くす固有種のマッコーリーキャベツは、島に2つしかない植物の1つで、目立った頭状花があり、高さ1mまで育ちます。(もう1つの植物は、シルバーリーフデイジーです。)このキャベツは、種がたまにしか成長しないのですが(過去にハツカネズミやドブネズミは、種を多く食べていました)、丈夫な地下の根茎からより頻繁に再生します。マッコーリーキャベツの茎、葉、根の全てを食べることができるため、アザラシ猟師、探検家、科学者など、島の初期の住民たちにとってビタミンCの供給源として利用されていました。

ゾウアザラシとペンギンの楽園「マッコーリー島」

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植物はほとんど育たない過酷な環境ですが、多数の野生動物が生息する楽園的存在で、毎年、何百万羽の海鳥と全世界の7分の1に当たる10万頭以上のゾウアザラシがマッコーリー島に到着し、繁殖と毛替わりを行います。オットセイの繁殖率も高く、キングペンギンの大規模なコロニーも存在し、島の東部海岸にあるルシタニア湾(Lusitania Bay)岸辺に集合する姿も目撃されます。

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 島の固有種ロイヤルペンギンをはじめ、キングペンギンやジェンツーペンギン、イワトビペンギンなど、たくさんの種類のペンギンが生息するコロニーは圧巻です。野鳥の群も観察することができます。自然保護地区なので、関係者以外は立ち入り禁止となっています。

ロイヤルペンギン

固有種のロイヤルペンギンは、マカロニペンギンと似ていると言われています。体長70センチ、体重3~8キロほどのペンギンで、南極海でオキアミ・魚・イカを獲って暮らしています。

油を取るために乱獲していた時代

19世紀、マッコーリー島では、ここに生息するペンギンやゾウアザラシから燃焼用の油をとっていました。今でもマッコーリー島では、ペンギンを蒸して油を取っていた大きな圧力鍋のような機械が二つ、赤茶けて錆びて転がっています。この乱獲によって、マッコーリー島に生息していたアザラシやペンギンが激減しました。

1948年にマッコーリー島に観測所が設置され、それからアザラシとペンギンの保護が始まり、今ではまたアザラシとペンギンの楽園に戻っています。

クルーズ船でマッコーリー島へ

エクスペディション・クルーズ(expedition cruise)でのみアクセスが可能です。タスマニア島のホバートを出発して南極大陸東部へ向かう長距離旅行のちょうど中間地点に位置する、ストップオーバーの土地です。運が良ければヒョウアザラシやニュージーランドアシカ、沖合に数種類のクジラも見ることができます。ここを目的地として南極方面への単距離旅行も計画できます。ベストシーズンは12~2月です。

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